专利摘要:
本発明は、ホスホイノシチド3−キナーゼを阻害する式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩;その化合物を用いる癌などの疾患または状態の治療方法;ならびにその化合物を含む医薬組成物に関するものである。
公开号:JP2011507854A
申请号:JP2010539504
申请日:2008-12-18
公开日:2011-03-10
发明作者:キム,テ−ソン;ステツク,マーキアン;タマヨ,ヌリア・エイ;ノーマン,マーク・エイチ;ピーターソン,エミリー・アン;ブツカー,シヨン;リウ,ロンビン;リヤオ・ホンユー
申请人:アムジエン・インコーポレーテツド;
IPC主号:C07D401-04
专利说明:

[0001] 本発明は、ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)を阻害する化合物;その化合物を用いる癌などの疾患または状態の治療方法;ならびにその化合物を含む医薬組成物に関する。]
背景技術

[0002] PI3キナーゼは、増殖、生存、炭水化物代謝および運動性などの多くの細胞プロセスの調節において重要な役割を果たすことが認められている脂質キナーゼのファミリーである。PI3Kは、細胞内シグナル伝達で重要な役割を有すると考えられている。特には、PI3Kは、癌において重要な役割を有するシグナルを発生させ、運ぶ。PI3Kは、遍在的に発現され、高い割合の細胞表面受容体、特にはチロシンキナーゼに関連する受容体によって活性化され、各種の細胞機能および事象に影響を与える。細胞の健康上、何らかのPI3K活性が必須である可能性があるが、PI3K類は多様な酵素群であり、それについては機能的特殊化を示す証拠が増えている。これは、癌を治療するのに用いることができるアイソフォーム選択的阻害薬の可能性を開くものである。]
[0003] PI3Kの主要な酵素活性は、イノシトール頭部基の3位にあるイノシトール脂質(ホスホイノシチド)のリン酸化である。PI3キナーゼは、イノシトール脂質のイノシトール環の3′−OH位へのリン酸の付加を触媒して、ホスファチジルイノシトール・1リン酸、ホスファチジルイノシトール・2リン酸およびホスファチジルイノシトール・3リン酸を発生させる。]
[0004] 合計で8種類の哺乳動物PI3Kがあり、それらは配列の相同性、イン・ビトロの基質選択ならびに活性化および調節の方法に基づいて3つの主要な分類に分けられている。第1の分類の酵素(クラスI)は、広い基質特異性を有し、ホスファチジルイノシトール(PtdIns)、PtdIns(4)PおよびPtdIns(4,5)P2をリン酸化する。分類IのPI3キナーゼ類には、哺乳動物p110α、p110β、p110δおよびp110γなどがある。PI3−キナーゼファミリーの異なる構成員は異なる脂質産生物を生じる。今日までに、イン・ビボで4種類の3−リン酸化イノシトール脂質が確認されている。これらの脂質は、適切な脂質認識モジュールを含み、エフェクターとして作用するか、PI3Kシグナルを前に伝える作用をするタンパク質によって結合されている。最も一般的な形態のPI3Kは、現在p110αと称される110kDaの触媒サブユニットおよび85kDaの調節/アダプターサブユニット、p85αからなるPI3Kαヘテロダイマー複合体である。]
[0005] 二重特異性脂質およびタンパク質キナーゼであるホスファチジルイノシトール3−キナーゼ−α(PI3Kα)は、85kDaの調節サブユニットおよび110kDaの触媒サブユニットで構成されている。そのタンパク質は、ATPを用いてPtdIns、PtdIns(4)PおよびPtdIns(4,5)P2をリン酸化する触媒サブユニットを含む。腫瘍抑制因子であるPTENは、PI3キナーゼクラスIの主要産生物であるホスファチジルイノシトール(3,4,5)−トリホスフェート(PIP3)の脱リン酸化を行うことができる。次に、PIP3が、タンパク質キナーゼB(AKT1、PKB)の細胞膜への転位に必要とされ、そこでそれは上流キナーゼによってリン酸化および活性化される。PTENの細胞死に対する効果には、PI3Kα/AKT1経路が介在する。]
発明が解決しようとする課題

[0006] PI3Kαは、細胞骨格再構築、アポトーシス、小胞輸送ならびに増殖および分化プロセスの制御において示唆されている。p110α遺伝子(PIK3CA)のコピー数および発現の増加は、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮体癌、胃癌、肝臓癌、肺癌、甲状腺癌、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)および神経膠芽腫などの多くの癌に関連している。生理プロセスおよび疾患状態におけるPI3Kαの重要な役割を考慮すると、このタンパク質キナーゼの阻害薬が望まれる。本発明は、PI3Kαが介在する疾患および状態を治療する上で有用なPI3K阻害薬、特にはPI3Kα阻害薬を提供する。]
課題を解決するための手段

[0007] 本発明は、下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を提供する。]
[0008] 式中、
Qは、−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−S(=O)2NR1R1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1であり;
各R1は独立に、水素、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、]
[0009] であり;
X1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立に、CR、CR2またはNであり、ただしX1、X2、X3、X4およびX5のうちの3個以下がNであり、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1個がCR2であり;
X6、X7、X8およびX9はそれぞれ独立に、CR、CR2、N、OまたはSであり、ただしX6、X7、X8およびX9のうちの3個以下がN、OまたはSであり、X6、X7、X8およびX9のうちの1個がCR2であり;
各R2は独立に、−SR1、−OR1−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、]
[0010] であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
A1、A2、A3およびA5はそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
A4およびA6はそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちの3個以下がNであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、−OC1−C8アルキル、−O(置換されているC1−C8アルキル);C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。]
[0011] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の実施形態では、A1およびA4はNであり;A2、A3およびA5はCRであり;A6はCである。]
[0012] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1、A2、A3およびA5はCRであり;A4はNであり;A6はCである。]
[0013] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1およびA4はNであり;A2、A3およびA5はCRであり;A6はCであり;Qは−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1である。]
[0014] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1、A2、A3およびA5はCRであり;A4はNであり;A6はCであり;Qは−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1である。]
[0015] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NR1C(=O)R1である。]
[0016] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CH3である。]
[0017] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CH3であり;A1およびA4はNであり;A2、A3およびA5はCHであり;A6はCである。]
[0018] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CH3であり;A1、A2、A3およびA5はCHであり;A4はNであり;A6はCである。]
[0019] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0020] であり;X4はNであり;X1、X3およびX5はCRであり;X2はCR2である。]
[0021] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0022] であり;X1、X3、X4およびX5はCRであり;X2はCR2である。]
[0023] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0024] であり;X1、X3、X4およびX5はCHであり;X2はCR2である。]
[0025] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0026] であり;X1およびX3はNであり;X4およびX5はCRであり;X2はCR2である。]
[0027] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1およびA4はNであり;A2、A3およびA5はCHであり;A6はCであり;Lは、]
[0028] であり;X4はNであり;X1、X3およびX5はCHであり;X2はCR2であり;Qは−NHC(−O)CH3であり;R2は−S(=O)2R1または−NR1[S(=O)2R1]である。]
[0029] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1およびA4はNであり;A2、A3およびA5はCHであり;A6はCであり;Lは、]
[0030] であり;X1、X3、X4およびX5はCHであり;X2はCR2であり;Qは−NHC(=O)CH3であり;R2は−S(=O)2R1または−NR[S(=O)2R1]である。]
[0031] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A4はNであり;A1、A2、A3およびA5はCHであり;A6はCであり;Lは、]
[0032] であり;X4はNであり;X1、X3およびX5はCHであり;X2はCR2であり;Qは−NHC(=O)CH3であり;R2は−S(=O)2R1または−NR1[S(=O)2R1]である。]
[0033] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A4はNであり;A1、A2、A3およびA5はCHであり;A6はCであり;Lは、]
[0034] であり;X1、X3、X4およびX5はCHであり;X2はCR2であり;Qは−NHC(=O)CH3であり;R2は−S(=O)2R1または−NR1[S(=O)2R1]である。]
[0035] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0036] であり;X2はCR2である。]
[0037] 本発明は、下記化合物:
N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−CN,4−ジメチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−(2−フルオロフェニルチオ)ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(ナフタレン−1−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルチオ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(メチルチオ)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−(4−メトキシ−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(6−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
1−(6−(6−クロロ−4−イソプロポキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
1−(6−(6−クロロ−5−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
1−(6−(4−イソプロポキシ−6−メトキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
1−(6−(6−シアノ−5−イソプロポキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−シアノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−エチニルピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド、またはこれらの製薬上許容される塩を提供する。]
[0038] 本発明は、
A)下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩]
[0039] [式中、
Qは、−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−S(=O)2NR1R1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1であり;
各R1は独立に、水素、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、]
[0040] であり;
X1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立に、CR、CR2またはNであり、ただしX1、X2、X3、X4およびX5のうちの3個以下がNであり、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1個がCR2であり;
X6、X7、X8およびX9はそれぞれ独立に、CR、CR2、N、OまたはSであり、ただしX6、X7、X8およびX9のうちの3個以下がN、OまたはSであり、X6、X7、X8およびX9のうちの1個がCR2であり;
各R2は独立に、−SR1、−OR1−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、]
[0041] であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
A1、A2、A3およびA5はそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
A4およびA6はそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちの3個以下がNであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、−OC1−C8アルキル、−O(置換されているC1−C8アルキル);C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。];および
B)製薬上許容される賦形剤
を含む医薬組成物をも提供する。]
[0042] 本発明はさらに、処置を必要とする患者に対して治療上有効量の下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を投与する段階を有する、メラノーマ、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮体癌、膵臓癌、肺癌、胃癌、膠芽細胞腫、肝臓癌、前立腺癌、急性骨髄性(lyelogeous)白血病、慢性骨髄性白血病または甲状腺癌の治療方法をも提供する。]
[0043] 式中、
Qは、−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−S(=O)2NR1R1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1であり;
各R1は独立に、水素、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、]
[0044] であり;
X1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立に、CR、CR2またはNであり、ただしX1、X2、X3、X4およびX5のうちの3個以下がNであり、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1個がCR2であり;
X6、X7、X8およびX9はそれぞれ独立に、CR、CR2、N、OまたはSであり、ただしX6、X7、X8およびX9のうちの3個以下がN、OまたはSであり、X6、X7、X8およびX9のうちの1個がCR2であり;
各R2は独立に、−SR1、−OR1−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、]
[0045] であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
A1、A2、A3およびA5はそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
A4およびA6はそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちの3個以下がNであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、−OC1−C8アルキル、−O(置換されているC1−C8アルキル);C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。]
[0046] 前記方法の1実施形態において、式Iの化合物は、
N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(N,4−ジメチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−(2−フルオロフェニルチオ)ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(ナフタレン−1−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルチオ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3−(メチルチオ)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(2−(4−メトキシ−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(6−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
1−(6−(6−クロロ−4−イソプロポキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
1−(6−(6−クロロ−5−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
1−(6−(4−イソプロポキシ−6−メトキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
1−(6−(6−シアノ−5−イソプロポキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−シアノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−エチニルピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド、またはこれらの製薬上許容される塩である。]
[0047] 前記方法の別の実施形態では、抗悪性腫瘍薬;血管新生阻害剤;化学療法薬およびペプチド系癌治療薬からなる群から選択される別の医薬活性化合物を患者に対して投与する。]
[0048] 別の医薬活性化合物を用いる前記方法の別の実施形態において、前記別の医薬活性化合物は抗悪性腫瘍薬であり、その抗悪性腫瘍薬は抗生物質型薬剤;アルキル化剤;代謝拮抗薬;ホルモン剤;免疫薬;インターフェロン型薬剤;およびキナーゼ阻害薬からなる群から選択される。]
[0049] 代替の実施形態において、本発明は、下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を提供する。]
[0050] 式中、
Qは、−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−S(=O)2NR1R1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1(NR1R1がある場合、その中のR1R1は、それらが結合している窒素原子と一体となって、C3−C8複素環アルキル環を形成していることができる。)であり;
各R1は独立に、水素、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、]
[0051] X1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立に、CR、CR2またはNであり、ただしX1、X2、X3、X4およびX5のうちの3個以下がNであり、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1個がCR2であり;
X6、X7、X8およびX9はそれぞれ独立に、CR、CR2、N、OまたはSであり、ただしX6、X7、X8およびX9のうちの3個以下がN、OまたはSであり、X6、X7、X8およびX9のうちの1個がCR2であり;
各R2は独立に、ハロゲン、−SR1、−OR1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]または−NR1S(=O)2NR1R1(NR1R1がある場合、その中のR1R1は、それらが結合している窒素原子と一体となって、C3−C8複素環アルキル環を形成していることができる。)、]
[0052] であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
A1、A2およびA3はそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
A5は、CR、NまたはNRであり;
A4およびA6はそれぞれ独立にCまたはNであり、ただし、A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちの3個以下がNまたはNRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、−OC1−C8アルキル、−O(置換されているC1−C8アルキル);C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。]
[0053] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A2、A3およびA5はCRであり;A6はCである。]
[0054] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1、A2、A3およびA5はCRであり;A4はNであり;A6はCである。]
[0055] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1およびA4はNであり;A2、A3およびA5はCRであり;A6はCであり;Qは−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1である。]
[0056] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1、A2、A3およびA5はCRであり;A4はNであり;A6はCであり;Qは−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1である。]
[0057] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NR1C(=O)R1である。]
[0058] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CH3である。]
[0059] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CH3であり;A1およびA4はNであり;A2、A3およびA5はCHであり;A6はCである。]
[0060] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NHC(=O)CH3であり;A1、A2、A3およびA5はCHであり;A4はNであり;A6はCである。]
[0061] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0062] であり;X4はNであり;X1、X3およびX5はCRであり;X2はCR2である。]
[0063] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0064] であり;X1、X3、X4およびX5はCRであり;X2はCR2である。]
[0065] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0066] であり;X1、X3、X4およびX5はCHであり;X2はCR2である。]
[0067] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0068] であり;X1およびX3はNであり;X4およびX5はCRであり;X2はCR2である。]
[0069] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1およびA4はNであり;A2、A3およびA5はCHであり;A6はCであり;Lは、]
[0070] であり;X4はNであり;X1、X3およびX5はCHであり;X2はCR2であり;Qは−NHC(=O)CH3であり;R2は−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]または−NR1S(=O)2NR1R1である。]
[0071] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A1およびA4はNであり;A2、A3およびA5はCHであり;A6はCであり;Lは、]
[0072] であり;X1、X3、X4およびX5はCHであり;X2はCR2であり;Qは−NHC(=O)CH3であり;R2は−S(=O)2R1、−NR[S(=O)2R1]または−NR1S(=O)2NR1R1である。]
[0073] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A4はNであり;A1、A2、A3およびA5はCHであり;A6はCであり;Lは、]
[0074] であり;X4はN;X1、X3およびX5はCHであり;X2はCR2であり;Qは−NHC(=O)CH3であり;R2は−S(=O)2R1または−NR1[S(=O)2R1]または−NR1S(=O)2NR1R1である。]
[0075] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、A4はNであり;A1、A2、A3およびA5はCHであり;A6はCであり;Lは、]
[0076] であり;X1、X3、X4およびX5はCHであり;X2はCR2であり;Qは−NHC(=O)CH3であり;R2は−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]または−NR1S(=O)2NR1R1である。
単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Lは、]
[0077] であり;X2はCR2である。]
[0078] 本発明は、下記化合物:
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
5−(2−アミノ−6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−2−フルオロ安息香酸;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(5−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(異性体の混合物);
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー1);
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー2);
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(モルホリン−4−スルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリダジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
N−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドまたはこれらの製薬上許容される塩を提供する。]
[0079] 本発明はさらに、
B)下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩:]
[0080] [式中、
Qは、−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−S(=O)2NR1R1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1(NR1R1がある場合、その中のR1R1は、それらが結合している窒素原子と一体となって、C3−C8複素環アルキル環を形成していることができる。)であり;
各R1は独立に、水素、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、]
[0081] X1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立に、CR、CR2またはNであり、ただしX1、X2、X3、X4およびX5のうちの3個以下がNであり、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1個がCR2であり;
X6、X7、X8およびX9はそれぞれ独立に、CR、CR2、N、OまたはSであり、ただしX6、X7、X8およびX9のうちの3個以下がN、OまたはSであり、X6、X7、X8およびX9のうちの1個がCR2であり;
各R2は独立に、ハロゲン、−SR1、−OR1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−NR1S(=O)2NR1R1(NR1R1がある場合、その中のR1R1は、それらが結合している窒素原子と一体となって、C3−C8複素環アルキル環を形成していることができる。)、]
[0082] であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
A1、A2およびA3はそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
A5は、CR、NまたはNRであり;
A4およびA6はそれぞれ独立にCまたはNであり、ただし、A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちの3個以下がNまたはNRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、−OC1−C8アルキル、−O(置換されているC1−C8アルキル);C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。];および
B)製薬上許容される賦形剤
を含む医薬組成物をも提供する。]
[0083] 本発明はさらに、処置を必要とする患者に対して治療上有効量の下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を投与する段階を有する、メラノーマ、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮体癌、膵臓癌、肺癌、胃癌、膠芽細胞腫、肝臓癌、前立腺癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病または甲状腺癌の治療方法をも提供する。]
[0084] 式中、
Qは、−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−S(=O)2NR1R1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1(NR1R1がある場合、その中のR1R1は、それらが結合している窒素原子と一体となって、C3−C8複素環アルキル環を形成していることができる。)であり;
各R1は独立に、水素、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、]
[0085] X1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立に、CR、CR2またはNであり、ただしX1、X2、X3、X4およびX5のうちの3個以下がNであり、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1個がCR2であり;
X6、X7、X8およびX9はそれぞれ独立に、CR、CR2、N、OまたはSであり、ただしX6、X7、X8およびX9のうちの3個以下がN、OまたはSであり、X6、X7、X8およびX9のうちの1個がCR2であり;
各R2は独立に、ハロゲン、−SR1、−OR1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]または−NR1S(=O)2NR1R1(NR1R1がある場合、その中のR1R1は、それらが結合している窒素原子と一体となって、C3−C8複素環アルキル環を形成していることができる。)、]
[0086] であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
A1、A2およびA3はそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
A5は、CR、NまたはNRであり;
A4およびA6はそれぞれ独立にCまたはNであり、ただし、A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちの3個以下がNまたはNRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、−OC1−C8アルキル、−O(置換されているC1−C8アルキル);C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。]
[0087] 前記方法の1実施形態において、式Iの化合物は、
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
5−(2−アミノ−6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−2−フルオロ安息香酸;
N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(5−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(異性体の混合物);
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー1);
N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー2);
N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(モルホリン−4−スルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(5−(2−アミノ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリダジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくは
N−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドまたはこれらの製薬上許容される塩である。]
[0088] 前記方法の別の実施形態では、抗悪性腫瘍薬;血管新生阻害剤;化学療法薬およびペプチド系癌治療薬からなる群から選択される別の医薬活性化合物を患者に対して投与する。]
[0089] 前記方法のさらに別の実施形態において、前記別の医薬活性化合物は抗悪性腫瘍薬であり、その抗悪性腫瘍薬は抗生物質型薬剤;アルキル化剤;代謝拮抗薬;ホルモン剤;免疫薬;インターフェロン型薬剤;およびキナーゼ阻害薬からなる群から選択される。]
[0090] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の実施形態では、A1、A2およびA3はCRであり;A4およびA6はCであり;A5はNRである。]
[0091] 単独でまたは上記もしくは下記の実施形態のいずれかと組み合わせた、式Iの化合物もしくはそれの製薬上許容される塩の別の実施形態では、Qは−NR1C(=O)R1である。]
実施例

[0092] 本発明は、下記式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩に関するものである。]
[0093] 式中、
Qは、−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−S(=O)2NR1R1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1(NR1R1がある場合、その中のR1R1は、それらが結合している窒素原子と一体となって、C3−C8複素環アルキル環を形成していることができる。)であり;
各R1は独立に、水素、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;
Lは、]
[0094] X1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立に、CR、CR2またはNであり、ただしX1、X2、X3、X4およびX5のうちの3個以下がNであり、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1個がCR2であり;
X6、X7、X8およびX9はそれぞれ独立に、CR、CR2、N、OまたはSであり、ただしX6、X7、X8およびX9のうちの3個以下がN、OまたはSであり、X6、X7、X8およびX9のうちの1個がCR2であり;
各R2は独立に、ハロゲン、−SR1、−OR1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−NR1S(=O)2NR1R1(NR1R1がある場合、その中のR1R1は、それらが結合している窒素原子と一体となって、C3−C8複素環アルキル環を形成していることができる。)、]
[0095] であり;
各nは独立に2から5であり;
各mは独立に0から6であり;
A1、A2およびA3はそれぞれ独立に、CRまたはNであり;
A5は、CR、NまたはNRであり;
A4およびA6はそれぞれ独立にCまたはNであり、ただし、A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちの3個以下がNまたはNRであり;
各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、−OC1−C8アルキル、−O(置換されているC1−C8アルキル);C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。]
[0096] 「アルキル」という用語は、直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素を意味する。アルキル基の代表例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチルおよびヘキシルなどがある。代表的なアルキル基は、一般的にはC1−C8アルキルと表される1から8個の炭素原子を有するアルキル基である。]
[0097] 「アルコキシ」という用語は、酸素原子に結合したアルキル基を意味する。アルコキシ基の代表例には、メトキシ、エトキシ、tert−ブトキシ、プロポキシおよびイソブトキシなどがある。一般的なアルコキシ基は、C1−C8アルコキシである。]
[0098] 「ハロゲン」という用語は塩素、フッ素、臭素またはヨウ素を意味する。]
[0099] 「アルケニル」という用語は、1以上の炭素−炭素二重結合を有する分岐もしくは直鎖の炭化水素を意味する。アルケニル基の代表例には、エテニル、プロペニル、アリル、ブテニルおよび4−メチルブテニルなどがある。一般的なアルケニル基はC2−C8アルケニルである。]
[0100] 「アルキニル」という用語は、1以上の炭素−炭素三重結合を有する分岐もしくは直鎖の炭化水素を意味する。アルキニル基の代表例には、エチニル、プロピニル(プロパルギル)およびブチニルなどがある。一般的なアルキニル基はC2−C8アルキニルである。]
[0101] 「シクロアルキル」という用語は、環状の非芳香族炭化水素を意味する。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルなどがある。シクロアルキル基は、1以上の二重結合を含むことができる。二重結合を含むシクロアルキル基の例には、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルおよびシクロブタジエニルなどがある。一般的なシクロアルキル基はC3−C8シクロアルキル基である。]
[0102] 「パーフルオロアルキル」という用語は、全ての水素原子がフッ素原子によって置き換わっているアルキル基を意味する。一般的なパーフルオロアルキル基は、C1−C8パーフルオロアルキルである。一般的なパーフルオロアルキル基の1例は−CF3である。]
[0103] 「アシル」という用語は、ヒドロキシ基(−OH)の脱離によって有機酸から誘導される基を意味する。例えば、アシル基CH3C(=O)−は、CH3C(=O)OHからのヒドロキシ基の脱離によって形成される。]
[0104] 「アリール」という用語は、環状の芳香族炭化水素を意味する。アリール基の例には、フェニルおよびナフチルなどがある。一般的なアリール基は、6から13員環である。]
[0105] 本明細書で使用される場合の「ヘテロ原子」という用語は、酸素、窒素または硫黄原子を意味する。]
[0106] 「ヘテロアリール」という用語は、アリール基の1以上の炭素原子がヘテロ原子で置き換わっている環状の芳香族炭化水素を意味する。ヘテロアリール基が複数のヘテロ原子を含む場合、それらのヘテロ原子は同一でも異なっていても良い。ヘテロアリール基の例には、ピリジル、ピリミジニル、イミダゾリル、チエニル、フリル、ピラジニル、ピロリル、インドリル、トリアゾリル、ピリダジニル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、イソキノリル、キノリル、ナフチリジニル、キノキザリニル、イソチアゾリルおよびベンゾ[b]チエニルなどがある。一般的なヘテロアリール基は、1から4個のヘテロ原子を含む5から13員の環である。1から3個のヘテロ原子を含む5員および6員環であるヘテロアリール基が特に一般的である。]
[0107] 「複素環アルキル」という用語は、1以上の炭素原子がヘテロ原子で置き換わっているシクロアルキル基を意味する。複素環アルキル基が複数のヘテロ原子を含む場合、それらのヘテロ原子は同一でも異なっていても良い。複素環アルキル基の例には、テトラヒドロフリル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニルおよびピロリジニルなどがある。複素環アルキル基が1以上の二重結合を有することも可能であるが、それは芳香族ではない。二重結合を含む複素環アルキル基の例には、ジヒドロフランなどがある。一般的な複素環アルキル基は、1から4個のヘテロ原子を含む3から10員環である。1から3個のヘテロ原子を含む5員および6員環である複素環アルキル基が特に一般的である。]
[0108] さらに留意すべき点として、環状基、すなわちアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよび複素環アルキルは複数の環を含むことができる。例えば、ナフチル基は縮合二環式環系である。さらに、本発明が、スピロ配置を有する架橋原子または環基を有する環基を含むことも意図されるものである。]
[0109] 1個もしくは2個のヘテロ原子を有していても良い5から6員芳香族環の代表例は、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニルおよびピラジニルである。]
[0110] 1から3個のヘテロ原子を有していても良い部分飽和、完全飽和または部分不飽和の5から8員環の代表例は、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびフェニルである。5員環のさらなる例には、フリル、チエニル、ピロリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、1,3−ジオキソラニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、2H−イミダゾリル、2−イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,2−ジチオリル、1,3−ジチオリル、3H−1,2−オキサチオリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、3H−1,2,3−ジオキサゾリル、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリル、1,3,4−ジオキサゾリル、5H−1,2,5−オキサチアゾリルおよび1,3−オキサチオリルがある。]
[0111] 6員環のさらなる例には、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ピリジニル、ピペリジニル、1,2−ジオキシニル、1,3−ジオキシニル、1,4−ジオキサニル、モルホリニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペラジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジニル、1,3,5−トリチアニル、4H−1,2−オキサジニル、2H−1,3−オキサジニル、6H−1,3−オキサジニル、6H−1,2−オキサジニル、1,4−オキサジニル、2H−1,2−オキサジニル、4H−1,4−オキサジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,4−オキサジニル、o−イソオキサジニル、p−イソオキサジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,2,6−(3オキサチアジニルおよび1,4,2−オキサジアジニルがある。]
[0112] 7員環のさらなる例には、アゼピニル、オキセピニル、チエピニルおよび1,2,4−トリアゼピニルがある。]
[0113] 8員環のさらなる例には、シクロオクチル、シクロオクテニルおよびシクロオクタジエニルがある。]
[0114] 1から4個のヘテロ原子を有していても良い2個の縮合した部分飽和、完全飽和または完全不飽和の5員および/または6員環からなる二環式環の例には、インドリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、シクロペンタ(b)ピリジニル、ピラノ(3,4−b)ピロリル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾ(b)チエニル、ベンゾ(c)チエニル、1H−インダゾリル、インドキサジニル、ベンゾオキサゾリル、アントラニリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキザリニル、1,8−ナフチリジニル、プテリジニル、インデニル、イソインデニル、ナフチル、テトラリニル、デカリニル、2H−1−ベンゾピラニル、ピリド(3,4−b)ピリジニル、ピリド(3,2−b)ピリジニル、ピリド(4,3−b)−ピリジニル、2H−1,3−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジニル、1H−2,3−ベンゾオキサジニル、4H−3,1−ベンゾオキサジニル、2H−1,2−ベンゾオキサジニルおよび4H−1,4−ベンゾオキサジニルがある。]
[0115] 環状基は、複数の方法で別の基に結合させることができる。特定の結合配置が指定されていない場合、全ての可能な配置が意図されるものである。例えば、「ピリジル」という用語は、2−、3−または4−ピリジルを含み、「チエニル」という用語は2−または3−チエニルを含む。]
[0116] 「置換されている」という用語は、分子または基上の水素原子がハロゲン、C1−C8アルキル、ヒドロキシル、C1−C8アルコキシ、−NRxRx、ニトロ、シアノ、ハロまたはパーハロC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、−SRx、−SO2Rx、−C(=O)ORx、−C(=O)Rx(各Rxは独立に水素、C1−C8アルキルまたは複素環アルキルである。)から選択される基または原子で置き換わっていることを意味する。留意すべき点として、置換基が−NRxRxである場合、それらのRx基が窒素原子と一体となって環を形成していても良い。さらにそれらの置換基も、置換されていても良い。例えば、C1−C8アルキル基は、ヒドロキシル基またはアミンで置換されていても良い。同様に、アルコキシ基はハロゲンで置換されていても良い。置換されていても良い基または分子は、同一であっても異なっていても良い1以上の置換基を有することができる。]
[0117] 水素原子に置き換わる基または原子も置換基と称される。特定の分子または基は、置き換えることが可能な水素原子の数に応じて、1以上の置換基を有することができる。]
[0118] 「−」という記号は共有結合を表し、ある基の別の基への結合個所を示すために基中で用いることもできる。この希望を分子中のメチル基を表すのに用いることも有機化学において一般的である。]
[0119] 「治療上有効量」という用語は、特定の疾患もしくは状態の1以上の症状を改善、軽減もしくは消滅させるか、特定の疾患もしくは状態の1以上の症状の発症を予防または遅延させる化合物の量を意味する。]
[0120] 「患者」という用語は、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ヒツジおよびヒトなどの動物を意味する。特定の患者は哺乳動物である。患者という用語は雄および雌を含む。]
[0121] 「製薬上許容される」という用語は、式Iの化合物、式Iの化合物の塩、式Iの化合物を含む製剤または特定の賦形剤などの言及された物質が、患者への投与に好適であることを意味する。]
[0122] 「処置」、「治療する」または「治療」などの用語は、防止的(例:予防的)および対症的処置を含む。]
[0123] 「賦形剤」という用語は、代表的には製剤および/または患者への投与用に含まれる、活性医薬成分(API)以外の製薬上許容される添加剤、担体、希釈剤、補助剤その他の成分を意味する。]
[0124] 本発明の化合物は、治療上有効量で患者に投与される。その化合物は、単独でまたは製薬上許容される組成物もしくは製剤の一部として投与することができる。さらに、その化合物または組成物は、例えばボラス注射によって1回で、例えば一連の錠剤によって複数回投与することができるか、例えば経皮送達の使用など、ある期間をかけて実質的に均一に送達させることができる。その化合物の用量が時間経過に伴って変わり得ることも留意すべきである。]
[0125] さらに、本発明の化合物は、単独で、本発明の他の化合物との併用で、または他の医薬活性化合物との併用で投与することができる。他の医薬活性化合物は、本発明の化合物と同じ疾患もしくは状態または異なる疾患もしくは状態の治療を意図したものとすることができる。患者が複数の医薬活性化合物の投与を受ける予定であったり、現在受けている場合、その化合物は同時または順次に投与することができる。例えば、錠剤の場合、活性化合物は、1個の錠剤または別個の複数錠剤に含有させることができ、それら錠剤は同時にまたはいずれかの順序で順次に投与することができる。さらに、理解すべき点として、組成物は各種形態のものであることができる。例えば、1以上の化合物を錠剤によって送達させ、別のものは注射によって、またはシロップとして経口的に投与することができる。あらゆる組み合わせ、送達方法および投与順が想到される。]
[0126] 本発明の1態様は別個の投与可能な医薬活性薬剤の併用による疾患/状態の治療を想到するものであることから、本発明はさらに、キットの形態で別個の医薬組成物を組み合わせることに関するものでもある。そのキットは、本発明の化合物、および第2の医薬化合物という二つの別個の医薬組成物を含む。そのキットは、分割された瓶または分割されたホイルパケットなどの別個の組成物を入れるための容器を有する。容器の別の例には、注射器、箱および袋などがある。代表的にはそのキットには、別個の成分の使用についての説明書が添付されている。そのキット形態は、前記別個の成分を好ましくは異なる製剤で投与し(例えば、経口および非経口)異なる投与間隔で投与する場合、または組み合わせ剤の個々の成分の力価測定が処方する医師や獣医によって望まれる場合に特に有利である。]
[0127] そのようなキットの例には、いわゆるブリスタパックがある。ブリスタパックは包装業界で公知であり、医薬単位製剤(錠剤、カプセルなど)の包装において広く使用されつつある。ブリスタパックは、好ましくは透明プラスチック材料のホイルで覆われた比較的堅い材料のシートからなる。包装プロセス中、プラスチックホイルには凹部が形成される。その凹部は、充填される錠剤またはカプセルの大きさおよび形状を有する。次に、錠剤またはカプセルを凹部に入れ、比較的堅い材料のシートを、凹部が形成された方向とは反対のホイル面でプラスチックホイルに対して密閉する。結果的に、錠剤またはカプセルは、プラスチックホイルとシートの間の凹部で密閉される。好ましくはシートの強度は、凹部に手で圧を加えることで、凹部の場所でシートに開口部が形成されることで、錠剤またはカプセルをブリスタパックから取り出すことができる程度のものである。次に、錠剤またはカプセルを前記開口部から取り出すことができる。]
[0128] キットに記憶補助を設けることが望ましい場合があり、それは例えば記載されている錠剤またはカプセルを服用すべき服用計画の日数に数字が一致するように錠剤またはカプセルの隣に施した番号の形態でのものがある。そのような記憶補助の別の例は、カード上に印刷されたカレンダーであり、例えば「第1週、月曜、火曜・・・など、第2週月曜、火曜・・・」などがある。記憶補助の他の変形形態については容易に理解されよう。「1日用量」は、所定の日に服用すべき単一の錠剤もしくはカプセルまたはいくつかの丸剤もしくはカプセルであることができる。さらに、本発明の化合物の1日用量は1個の錠剤もしくはカプセルからなることができ、一方で、第2の化合物の1日用量はいくつかの錠剤もしくはカプセルであることができ、その逆もあり得る。記憶補助は、これを反映し、活性薬剤の正しい投与を助けるものでなければならない。]
[0129] 本発明の別の具体的な実施形態では、所期の使用の順序で1日用量を1回で分配するよう設計されたディスペンサーが提供される。好ましくはディスペンサーには記憶補助を取り付けることで、投与計画をさらに遵守しやすくする。そのような記憶補助に1例は、分配を行った1日用量の数を示すカウンター機である。そのような記憶補助の別の例は、液晶読み出しと組み合わせた電池式マイクロチップメモリー、または、例えば最後の1日用量を服用した日付を読み上げたり、ないしは次の用量を服用すべき時を知らせる聴覚的な合図シグナルである。]
[0130] 本発明の化合物および他の医薬活性薬剤は所望に応じて、患者に対して、経口投与、直腸投与、非経口投与(例えば、静脈投与、筋肉投与または皮下投与)、大槽内投与、膣投与、腹腔内投与、膀胱内投与、局所投与(例えば、粉剤、軟膏または滴剤)することができるか、口腔内噴霧もしくは経鼻噴霧として投与することができる。医薬活性薬剤を投与する上で当業者が使用する全ての方法が想到される。]
[0131] 非経口注射に好適な組成物は、生理的に許容される無菌の水系もしくは非水系の液剤、分散液、懸濁液または乳濁液、ならびに無菌の注射用の液剤もしくは分散液を再生するための無菌粉剤を含むことができる。好適な水系もしくは非水系の担体、希釈剤、溶媒もしくは媒体の例には、水、エタノール、多価アルコール類(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンなど)、それらの好適な混合物、植物油(オリーブ油など)およびオレイン酸エチルなどの注射用有機エステルなどがある。例えばレシチンなどのコーティングを用いることで、分散液の場合には必要な粒径を維持することで、そして界面活性剤を使用することで、適切な流動性を維持することができる。]
[0132] これらの組成物は、保存剤、湿展剤、乳化剤および分散剤などの補助剤を含むこともできる。例えばパラベン類、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸などの各種抗菌薬および抗真菌薬を加えることで、微生物汚染を防止することができる。例えば、糖類、塩化ナトリウムなどの等張剤を含有させることが望ましい場合もある。例えばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの吸収をチエンさせる薬剤を用いることで、注射用医薬組成物の長期吸収を起こすことができる。]
[0133] 経口投与用の固体製剤には、カプセル、錠剤、粉剤および粒剤などがある。そのような固体製剤では、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムなどの少なくとも一つの不活性な通常の賦形剤(または担体)または(a)例えばデンプン類、乳糖、ショ糖、マニトールおよびケイ酸などの充填剤もしくは増量剤;(b)例えばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ショ糖およびアカシアなどの結合剤;(c)例えばグリセリンなどの保湿剤;(d)例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種の複合体ケイ酸塩類および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;(a)例えばパラフィンなどの溶解遅延剤;(f)例えば4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;(g)例えばセチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセリンなどの湿展剤;(h)例えばカオリンおよびベントナイトなどの吸着剤;および(i)例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール類、ラウリル硫酸ナトリウムまたはこれらの混合物などの潤滑剤と、活性化合物を混合する。カプセルおよび錠剤の場合、製剤は緩衝剤を含むこともできる。]
[0134] ラクトースもしくは乳糖などの賦形剤、ならびに高分子量ポリエチレングリコール類などを用いる軟および硬充填ゼラチンカプセル中の充填物として、同様の種類の固体組成物を用いることもできる。]
[0135] 錠剤、糖衣錠、カプセル、丸薬および粒剤などの固体製剤を、当業界で公知の腸溶コーティングおよび他のものなどのコーティングおよびシェルを用いて製造することができる。それらは乳白剤を含んでいても良く、遅延的に腸管のある部分で活性化合物または複数の活性化合物を放出するような組成物の形態であることもできる。使用可能な包埋組成物の例には、ポリマー物質およびロウ類がある。適切な場合、1以上の上記賦形剤とともに、活性化合物をマイクロカプセルの形態とすることもできる。]
[0136] 経口投与用の液体製剤には、製薬上許容される乳濁液、液剤、懸濁液、シロップおよびエリキシル剤などがある。活性化合物に加えて、液体製剤は、水その他の溶媒、可溶化剤および例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル類(特には、綿実油、落花生油、トウモロコシ胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセリン、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール類およびソルビタンの脂肪酸エステル類またはこれら物質の混合物などの乳化剤などの当業界で一般的に使用される不活性希釈剤を含むことができる。]
[0137] 不活性希釈剤以外に、当該組成物は、湿展剤、乳化剤および懸濁剤、甘味剤、香味剤および芳香剤などの補助剤を含むこともできる。懸濁液は、活性化合物に加えて、例えばエトキシル化イソステアリルアルコール類、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル類、微結晶セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天およびトラガカントまたはこれら物質の混合物などの懸濁剤を含むことができる。]
[0138] 直腸投与用の組成物は、好ましい坐剤であり、それは通常の室温では固体であるが体温で液体であることから、直腸や膣腔で融解して、活性組成物を放出する好適な非刺激性賦形剤またはカカオバター、ポリエチレングリコールもしくは坐剤ロウなどの担体と本発明の化合物を混合することで製造することができる。]
[0139] 本発明の化合物の局所投与用の製剤には、軟膏、粉剤、噴霧剤および吸入剤などがある。活性化合物または適合(fit)化合物を、無菌条件下にて生理的に許容される担体ならびに必要とされ得る保存剤、緩衝剤もしくは推進剤と混合する。眼科製剤、眼軟膏、粉剤および液剤も、本発明の範囲に含まれることが想到される。]
[0140] 本発明の化合物は、患者に対して、約0.1から約3000mg/日の範囲の用量レベルで投与することができる。体重が約70kgである正常な成人の場合、約0.01から約100mg/kgの範囲の用量が通常は十分である。使用可能な具体的な用量および用量範囲は、患者の要求、治療対象の状態もしくは疾患の重度および投与される化合物の薬理活性などの多くの要素によって決まる。特定の患者についての用量範囲および至適用量の決定は、当業界の通常の技術の範囲内である。]
[0141] 本発明の化合物は、製薬上許容される塩、エステル、アミドまたはプロドラッグとして投与することができる。「塩」という用語は、本発明の化合物の無機塩および有機塩を指す。その塩は、化合物の最終的な単離および精製時にイン・サイツで製造することができるか、遊離の塩基もしくは酸の形での精製された化合物を好適な有機もしくは無機の塩基もしくは酸と別個に反応させ、そうして形成された塩を単離することによって製造することができる。代表的な塩には、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩およびラウリル硫酸塩などがある。その塩は、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金属およびアルカリ土類金属に基づくカチオンならびにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミンなど(これらに限定されるものではない)の無毒性のアンモニウム、4級アンモニウムおよびアミンカチオンを含み得る。例えば、バージらの報告(S.M.Berge,et al.,″Pharmaceutical Salts,″ J. Pharm.Sci.,66:1−19(1977))を参照する。]
[0142] 本発明の化合物の製薬上許容されるエステルの例には、C1−C8アルキルエステルなどがある。許容されるエステルには、C5−C7シクロアルキルエステル、ならびにベンジルなどのアリールアルキルエステルなどもある。C1−C4アルキルエステルが一般的に用いられる。本発明の化合物のエステルは、当業界で公知である方法に従って製造することができる。]
[0143] 本発明の化合物の製薬上許容されるアミドの例には、アンモニア、1級C1−C8アルキルアミンおよび2級C1−C8ジアルキルアミンから誘導されるアミドなどがある。2級アミンの場合、そのアミンは、少なくとも1個の窒素原子を含む5員もしくは6員の複素環アルキル基の形態であっても良い。アンモニア、C1−C31級アルキルアミンおよびC1−C2ジアルキル2級アミンから誘導されるアミドが一般的に使用される。本発明の化合物のアミドは、当業者に公知の方法に従って製造することができる。]
[0144] 「プロドラッグ」という用語は、イン・ビボで変換されて本発明の化合物を生じる化合物を意味する。その変換は、血液中の加水分解などを介した各種機序によって起こり得る。プロドラッグ使用についての議論は、ヒグチらの著作(T.Higuchi and W.Stella、″Pro−drugs as Novel Delivery Systems,″Vol.14 of the A.C.S.Symposium Series)およびロッシュの編著(Bioreversible Carriers in Drug Design,ed.,Edward B.Roche、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987)にある。]
[0145] 説明のため、本発明の化合物がカルボン酸官能基を含む場合、プロドラッグは、(C1−C8アルキル、(C2−Cl2)アルカノイルオキシメチル、4から9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5から10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)エチル、3から6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4から7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5から8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3から9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4から10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、γ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C1−C2)アルキルアミノ(C2−C3)アルキル(β−ジメチルアミノエチルなど)、カルバモイル−(C1−C2)アルキル、N,N−ジ(C1−C2)アルキルカルバモイル−(C1−C2)アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C2−3)アルキルなどの基による酸(add)基の水素原子の置き換えによって形成されるエステルを含むことができる。]
[0146] 同様に、本発明の化合物がアルコール官能基を有する場合、プロドラッグは、(C1−C6)アルカノイルオキシメチル、1−((C1−C6)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C1−C6)アルカノイルオキシ)エチル、(C1−C6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1−C6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C1−C6)アルカノイル、α−アミノ(C1−C4)アルカノイル、アリールアシルおよびα−アミノアシルまたはα−アミノアシル−α−アミノアシル(各α−アミノアシル基は独立に、天然L−アミノ酸、−P(O)(OH)2、−P(O)(O(C1−C6)アルキル)2またはグリコシル(炭化水素のヘミアセタール型のヒドロキシル基の脱離から生じる基)から選択される。)などの基でアルコール基の水素原子を置き換えることによって形成することができる。]
[0147] 本発明の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含む可能性があることから、異なる立体異性体型で存在する可能性がある。前記化合物の全ての立体異性体型およびラセミ混合物を含むそれらの混合物が本発明の一部を形成することが想到される。さらに、本発明は、全ての幾何異性体および位置異性体を想到するものである。例えば、化合物が二重結合を含む場合、シス型およびトランス型(それぞれ、SおよびEと称される)の両方ならびに混合物が想到される。]
[0148] ジアステレオマー混合物などの立体異性体の混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶などの公知の方法によって、物理化学的相違に基づいて、それらの個々の立体化学成分に分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例:アルコール)との反応によってエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを相当する純粋なエナンチオマーに変換(例えば、加水分解)することで分離することもできる。さらに、一部の化合物は、アトロプ異性体である可能性がある(例えば、置換されたビアリール類)。]
[0149] 本発明の化合物は、溶媒和していない形態ならびに水、エタノールなどの製薬上許容される溶媒と溶媒和した形態で存在し得る。本発明は、溶媒和型と非溶媒和型の両方を想到し、包含するものである。]
[0150] 本発明の化合物が異なる互変異型で存在することも可能である。本発明の化合物の全ての互変異体が想到される。例えば、イミダゾール部分のすべての互変異型が本発明に含まれる。さらに、例えば、当該化合物の全てのケト−エノール型またはイミン−エナミン型が本発明に含まれる。]
[0151] 当業者には、本明細書に含まれる化合物の名称および構造が、化合物の特定の互変異型に基づいたものである場合があることは明らかであろう。1種類のみの特定の互変異体についての名称または構造を用いる場合があるが、別段の断りがない限り、全ての互変異体が本発明によって包含されるものである。]
[0152] 本発明は、合成化学者に公知の技術などの実験室的技術を用いてイン・ビトロで合成される化合物または代謝、発酵、消化などによるイン・ビボ技術を用いて合成される化合物を包含するものでもある。本発明の化合物が、イン・ビトロ技術とイン・ビボ技術の組み合わせを用いて合成可能であることも想到される。]
[0153] 本発明はさらに、本明細書で挙げられる化合物と同一であるが、1以上の原子が、通常天然で認められる原子質量もしくは質量数と異なる原子質量もしくは質量数を有する原子によって置き換わっている同位体標識化合物をも含む。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えば2H、3H、13C、14C、15N、16O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clなどがある。]
[0154] 上記同位体および/または他の原子の他の同位体を含む本発明の化合物は、本発明の範囲に含まれる。本発明のある種の同位体標識化合物、例えば3Hおよび14Cなどの放射性同位体が組み込まれている化合物は、医薬および/または基質の組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化、すなわち3Hおよび炭素−14、すなわち14Cの同位体が、製造および検出が容易であることから特に好ましい。さらに、重水素、すなわち2Hなどの相対的に重い同位体による置換によって、より大きい代謝安定性、例えばイン・ビボ半減期の増加または用量要件の低減から生じるある種の治療上の利点が得られる可能性があることから、それは状況によっては好ましい場合がある。本発明の同位体標識化合物は、同位体標識されていない試薬に代えて、容易に入手可能な同位体標識された試薬を用いることで製造することができる。]
[0155] 本発明の化合物は、結晶状態および非晶質状態などの各種固体状態で存在し得る。本発明の化合物の多形とも称される異なる結晶状態ならびに非晶質状態は、本発明の一部であることが想到される。]
[0156] 本発明の化合物の合成において、ある種の脱離基を用いることが望ましい場合がある。「脱離基」(「LG」)という用語は、求核剤によって置き換わり得る基を指す。そのような脱離基は当業界では公知である。脱離基の例には、ハライド類(例:I、Br、F、Cl)、スルホン酸エステル類(例:メシレート、トシレート)、スルフィド類(例:SCH3)、N−ヒドロキシコハク酸イミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどがあるが、これらに限定されるものではない。求核剤の例には、アミン類、チオール類、アルコール類、グリニャル試薬、アニオン系化学種(例:アルコキシド類、アミド類、カルバニオン類)などがあるが、これらに限定されるものではない。]
[0157] 本発明の化合物は、メラノーマ、癌腫および他の癌などのPI3Kが介在する疾患および障害の治療において有用である。本発明の1実施形態では、処置を必要とする患者に対して、治療上有効量の式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を投与する段階を有する、患者におけるPI3K酵素の調節方法が提供される。本発明はまた、癌などのPI3Kが介在する疾患の治療のための医薬品の製造における式Iの化合物の使用に関するものでもある。]
[0158] 「処置を必要とする患者」という用語は、PI3Kが介在する疾患もしくは状態を有しているか、それを有するリスクのある患者を意味する。]
[0159] 「癌」という用語は、制御されない細胞増殖を特徴とする哺乳動物での生理的状態を意味する。癌の一般的な分類には、癌腫、リンパ腫、肉腫および芽細胞腫などがある。]
[0160] 本発明の化合物を用いて癌を治療することができる。その癌治療方法は、処置を必要とする患者に対して、治療上有効量の式Iの化合物またはそれの製薬上許容される塩を投与する段階を有する。]
[0161] 本発明の化合物で処理することが可能な癌には、膀胱癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌(小細胞肺癌および非小細胞肺癌)、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、子宮頸癌、甲状腺癌、前立腺癌および皮膚癌(扁平上皮細胞癌など)などの癌腫;リンパ系の造血系腫瘍(白血病、急性リンパ球性白血病、慢性骨髄性(lyelogenous)白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫など);骨髄細胞系列の造血系腫瘍(急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病など);間葉起源の腫瘍(線維肉腫および横紋筋肉腫ならびに軟組織および骨などの他の肉腫など);中枢および末梢神経系の腫瘍(星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫およびシュワン細胞腫など);および他の腫瘍(メラノーマ、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症(xenoderoma pigmentosum)、角化棘細胞腫(keratoctanthoma)、甲状腺濾胞腺癌およびカポジ肉腫など)などがあるが、これらに限定されるものではない。本発明の化合物によって治療可能な他の癌には、子宮体癌、頭部および頸部癌、膠芽細胞腫、悪性腹水および造血系癌などがある。]
[0162] 本発明の化合物は、甲状腺過形成(特に、グレーブス病)および嚢腫(多嚢胞性卵巣症候群(スタイン・レーベンタール症候群)に特徴的な卵巣支質の血管過剰増生など)などの過剰増殖性障害を治療するのにも用いることができる。]
[0163] 式Iの化合物は、1以上の別の医薬活性化合物/薬剤との併用で投与することもできる。特定の実施形態では、その別の医薬活性薬剤は、癌を治療するのに用いることができる薬剤である。例えば、別の医薬活性薬剤は、抗悪性腫瘍薬、血管新生阻害剤、化学療法薬およびペプチド系癌治療薬から選択することができる。さらに別の実施形態では、前記抗悪性腫瘍薬は抗生物質型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗薬、ホルモン薬、免疫薬、インターフェロン型薬剤、キナーゼ阻害薬、その他薬剤およびそれらの組み合わせから選択される。留意すべき点として、前記別の医薬活性化合物/薬剤は、従来の小有機化学物資であってもよく、またはタンパク質、抗体、ペプチド抗体(peptibodies)、DNA、RNAなどの巨大分子またはそのような巨大分子の断片であることができる。]
[0164] 癌の治療に用いることができ、1以上の本発明の化合物と併用可能な具体的な医薬活性薬剤の例には、メトトレキセート;タモキシフェン;フルオロウラシル;5−フルオロウラシル;ヒドロキシ尿素;メルカプトプリン;シスプラチン;カルボプラチン;ダウノルビシン;ドキソルビシン;エトポシド;ビンブラスチン;ビンクリスチン;パクリタキセル;チオグアニン;イダルビシン;ダクチノマイシン;イマチニブ;ゲムシタビン;アルトレタミン;アスパラギナーゼ;ブレオマイシン;カペシタビン;カルムスチン;クラジブライン(cladibrine);シクロホスファミン;シタラビン;デカラジン;ドセタキセル;イダルビシン;イホスファミド;イリノテカン;フルダラビン;ミトスマイシン(mitosmycin);ミトキサン(mitoxane);ミトキサントロン;トポテカン;ビノレルビン;アドリアマイシン;ミトラム(mithram);イミキモド;アレムツズマブ;エキセメスタン;ベバシズマブ;セツキシマブ;アザシチジン;クロファラビン;デシタビン;デサチニブ(desatinib);デクスラゾキサン;ドセタキセル;エピルビシン;オキサリプラチン;エルロチニブ;ラロキシフェン;フルベストラント;レトロゾール;ゲフィチニブ;ゲムツズマブ;トラスツズマブ;ゲフィチニブ;イクサベピロン;ラパチニブ;レナリドマイド;アミノレブリン酸;テモゾロマイド;ネララビン;ソラフェニブ;ニロチニブ;ペガスパルガーゼ;ペメトレキセド;リツキシマブ;ダサチニブ;サリドマイド;ベキサロテン;テムシロリムス;ボルテゾミブ;ボリノスタト(vorinostat);カペシタビン;ゾレドロン酸;アナストロゾール;スニチニブ;アプレピタントおよびネララビン(nelarabine)またはこれらの製薬上許容される塩などがある。]
[0165] 癌の治療に用いることができ、1以上の本発明の化合物と併用可能な別の医薬活性剤には、エポエチンアルファ;ダーベポエチン・アルファ;パニツムマブ;ペグフィルグラスチム;パリフェルミン;フィルグラスチム;デノスマブ;アンセスチム;AMG102;AMG386;AMG479;AMG655;AMG745;AMG951;およびAMG706またはこれらの製薬上許容される塩などがある。]
[0166] 本発明の化合物は、吐き気を治療する医薬活性剤と併用することもできる。吐き気を治療するのに用いることができる薬剤の例には、ドロナビノール;グラニセトロン;メトクロプラミド;オンダンセトロン;およびプロクロルペラジンまたはこれらの製薬上許容される塩などがある。]
[0167] さらに、本発明の化合物は、アセマンナン(acemannan)、アクラルビシン、アルデスロイキン(aldesleukin)、アリトレチノイン(alitretinoin)、アミホスチン、アムルビシン(amrubicin)、アムサクリン、アナグレリド(anagrelide)、アルグラビン(Arglabin)、三酸化ヒ素、BAM002(Novelos)、ビカルタミド(bicalutamide)、ブロクスウリジン、セルモロイキン(celmoleukin)、セトロレリックス(cetrorelix)、クラドリビン(cladribine)、クロトリマゾール、DA3030(Dong−A)、ダクリズマブ(daclizumab)、デニロイキン・ジフチトックス(denileukin diftitox)、デスロレリン(deslorelin)、ジラゼプ、ドコサノール(docosanol)、ドキセルカルシフェロール(doxercalciferol)、ドキシフルリジン、ブロモクリプチン、シタラビン、HITジクロフェナク、インターフェロン−α、トレチノイン、エデルフォシン(edelfosine)、エドレコロマブ(edrecolomab)、エフロルニチン(eflornithine)、エミテフル(emitefur)、エピルビシン、エポエチン(epoetin)−β、リン酸エトポシド、エキシスリンド(exisulind)、ファドロゾール(fadrozole)、フィナステリド、リン酸フルダラビン(fludarabine)、フォルメスタン(formestane)、フォテムスチン(fotemustine)、硝酸ガリウム、ゲムツズマブ・ゾガミシン(gemtuzumab zogamicin)、ギメラシル(gimeracil)/オテラシル(oteracil)/テガフル組み合わせ剤、グリコピン(glycopine)、ゴセレリン(goserelin)、ヘプタプラチン(heptaplatin)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、ヒト胎児α−フェト蛋白、イバンドロン酸(ibandronic acid)、インターフェロン−α、天然インターフェロン−α、インターフェロン−α2、インターフェロン−α2a、インターフェロン−α2b、インターフェロン−αN1、インターフェロン−αn3、インターフェロン−αcon1、天然インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−β1a、インターフェロン−β1b、インターフェロン−γ、天然インターフェロン−γ1a、インターフェロン−γ1b、インターロイキン−1β、イオベングアン(iobenguane)、イルソグラジン(irsogladine)、ランレオチド(lanreotide)、LC9018(ヤクルト)、レフルノミド(leflunomide)、レノグラスチム(lenograstim)、硫酸レンチナン、レトロゾール(letrozole)、白血球α−インターフェロン、ロイプロレリン(leuprorelin)、レバミソール(levamisole)+フルオロウラシル、リアゾロール(liarozole)、ロバプラチン(lobaplatin)、ロニダミン、ロバスタチン(lovastatin)、マソプロコール(masoprocol)、メラルソプロール、メトクロプラミド、ミフェプリストン(mifepristone)、ミルテフォシン(miltefosine)、ミリモスチム(mirimostim)、不適正二本鎖RNA、ミトグアゾン(mitoguazone)、ミトラクトール(mitolactol)、ミトキサントロン、モルグラモスチム(molgramostim)、ナファレリン(nafarelin)、ナロキソン+ペンタゾシン、ナルトグラスチム(nartograstim)、ネダプラチン(nedaplatin)、ニルタミド(nilutamide)、ノスカピン、新規な赤血球生成刺激蛋白、NSC631570オクトレオチド(octreotide)、オプレルベキン(oprelvekin)、オサテロン(osaterone)、パクリタキセル、パミドロン酸、pegインターフェロンα−2b、ペントサンポリ硫酸ナトリウム、ペントスタチン、ピシバニール、ピラルビシン(pirarubicin)、ウサギ抗胸腺細胞ポリクローナル抗体、ポリエチレングリコールインターフェロンα−2a、ポルフィマー(porfimer)ナトリウム、ラルチトレキセド(raltitrexed)、ラスブリカーゼ(rasburicase)、エチドロン酸レニウムRe186、RIIレチナミド、ロムルチド(romurtide)、サマリウム(153Sm)レキシドナム(lexidronam)、サルグラモスチム(sargramostim)、シゾフィラン(sizofiran)、ソブゾキサン(sobuzoxane)、ソネルミン(sonermin)、塩化ストロンチウム−89、スラミン、タソネルミン(tasonermin)、タザロテン(tazarotene)、テガフール、テモポルフィン(temoporfin)、テニポシド、テトラクロロデカオキシド、チマルファシン(thymalfasin)、チロトロピンα、トレミフェン(toremifene)、トシツモマブ(tositumomab)−ヨウ素131、トレオスルファン(treosulfan)、トレチノイン、トリロスタン、トリメトレキセート、トリプトレリン(triptorelin)、天然腫瘍壊死因子α、ウベニメクス、膀胱癌ワクチン、丸山ワクチン、メラノーマ溶解物ワクチン、バルルビシン(valrubicin)、ベルテポルフィン(verteporfin)、ビルリジン(virulizin)、ジノスタチン・スチマラマー(stimalamer);アバレリックス(abarelix);AE941(Aeterna)、アンバムスチン(ambamustine)、アンチセンスオリゴヌクレオチド、bcl−2(Genta)、APC8015(Dendreon)、デキサミノグルテチミド(dexaminoglutethimide)、ジアジコン、EL532(Elan)、EM800(Endorecherche)、エニウラシル(eniluracil)、エタニダゾール(etanidazole)、フェンレチニド(fenretinide)、フィルグラスチム(filgrastim)SD01(Amgen)、ガロシタビン(galocitabine)、ガストリン17免疫原、HLA−B7遺伝子療法(Vical)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、ヒスタミン・2塩酸塩、イブリツモマブ・チウキセタン(ibritumomab tiuxetan)、イロマスタット(ilomastat)、IM862(Cytran)、インターロイキン−2、イプロキシフェン(iproxifene)、LDI200(Milkhaus)、レリジスチム(leridistim)、リンツズマブ(lintuzumab)、CA125モノクローナル抗体(MAb)(Biomira)、癌MAb(Japan Pharmaceutical Development)、HER−2およびFcMAb(Medarex)、イディオタイプ105AD7MAb(CRCTechnology)、イディオタイプCEAMAb(Trilex)、LYM−1ヨウ素131MAb(Techniclone)、多形上皮ムチン−イットリウム90MAb(Antisoma)、マリマスタット(marimastat)、メノガリル、ミツモマブ(mitumomab)、モテキサフィン(motexafin)ガドリニウム、MX6(Galderma)、ノラトレキセド(nolatrexed)、P30タンパク質、ペグビソマント(pegvisomant)、ポルフィロマイシン、プリノマスタット(prinomastat)、RL0903(Shire)、ルビテカン(rubitecan)、サトラプラチン(satraplatin)、フェニル酢酸ナトリウム、スパルホシン酸(sparfosic acid)、SRL172(SR Pharma)、SU5416(SUGEN)、TA077(Tanabe)、テトラチオモリブデン酸塩、タリブラスチン(thaliblastine)、トロンボポイエチン、エチルエチオプルプリン(etiopurpurin)スズ、チラパザミン(tirapazamine)、癌ワクチン(Biomira)、メラノーマワクチン(ニューヨーク大学)、メラノーマワクチン(Sloan Kettering Institute)、メラノーマ腫瘍崩壊ワクチン(ニューヨーク医科大学)、ウィルスメラノーマ細胞溶解物ワクチン(Royal Newcastle Hospital)またはバルスポダル(valspodar)などの癌を治療するのに使用可能な他薬剤と併用することができる。留意すべき点として、上記で挙げた薬剤は、適切な場合は製薬上許容される塩として投与することもできる。]
[0168] 本発明の化合物は、放射線療法、ホルモン療法、手術および免疫療法と併用することもでき、これらの療法は当業者には公知である。]
[0169] 本発明の化合物を、本明細書で言及した疾患もしくは状態の治療用の医薬品製造で用いることができる。]
[0170] 本明細書で言及した全ての特許および他の刊行物は、参照によって本明細書に組み込まれる。]
[0171] 特許請求の範囲を含む本願は、「...および...から選択される」および「...または...である」などの言語を用いる化学種および群の列記を含む(場合により、マーカッシュ群とも称される)。本願においてこの言語を用いる場合、それは、その群を全体として、それの単一の構成員またはそれの下位群として含むものである。この言語の使用は簡潔さを目的としたものであり、いかなる形でも単独の構成員または下位群の削除を制限するものではない。]
[0172] 実施例
以下に提供される実施例は、本発明の具体的な実施形態を示すものである。これらの実施例は代表的なものであって、いかなる形でも特許請求の範囲を限定するものではない。]
[0173] 分析方法
別段の断りがない限り、HPLC分析は、流量約1.50mL/分にて30℃で動作するアギレント・テクノロジーズ(Agilent Technologies)のゾルバックス(Zorbax)SB−C8(5μ)逆相カラム(4.6×150mm)を用いるアギレント1100型システムで行った(Agilent Technologies,Santa Clara,CA)。移動相は、5%から100%ACNの11分間の勾配とする溶媒A(H2O/0.1%TFA)および溶媒B(ACN/0.1%TFA)を用いた。その勾配の次に、5%ACNに2分間戻し、約2.5分間の再平衡(フラッシュ)とした。留意すべき点として、本明細書で使用されるパーセント(%)はいずれも、総体積に関しての体積基準である。あるいは、さらにアジレント1100型システムを用いて、同一溶媒系を用いるシナジー(Synergy)MAX−RP、5m、50×2.0mmカラム(流量0.8mL/分および最初の2分間は10%から100%Bの勾配、次に1.8分間の100%B、次に0.2分間かけて10%Bに戻す。)を用いることができる。]
[0174] LC−MS方法
サンプルを、30℃でのアギレント・テクノロジーズのXDB−C8(3.5μ)逆相カラム(4.6×75mm)を用いるアギレント1100型LC−MSDシステムで流した。流量は一定とし、約0.75mL/分から約1.0mL/分の範囲とした。]
[0175] 移動相には、10%から90%溶媒Bの勾配を9分間かけて行う溶媒A(H2O/0.1%HOAc)および溶媒B(ACN/0.1%HOAc)の混合物を用いた。その勾配の後には、0.5分間かけて10%溶媒Bに戻し、2.5分間の10%溶媒Bによるカラムの再平衡化(フラッシュ)を行った。]
[0176] 分取HPLC方法
指定されている場合、下記の2種類のカラムおよび方法のうちの一つを利用するギルソン(Gilson)ワークステーション(Gilson,Middleton,WI)を用いる逆相HPLCによって、対象化合物を精製した。(A)50mL/分で50×100mmカラム(ウォーターズ(Waters)、エクステラ(Exterra)、C18、5μ)(Waters,Milford,MA)を使用。使用した移動相は、溶媒A(H2O/濃NH4OHによってpHを約10に調節した10mM炭酸アンモニウム)および溶媒B(85:15ACN/水、濃NH4OHでpHを約10に調節した10mM炭酸アンモニウム)の混合物とした。実施した各精製では、40%から100%溶媒Bの10分間の勾配とそれに続く5分間の100%溶媒B流を用いた。その勾配後に、2分間かけて40%溶媒Bに戻した。(B)20mL/分で20×50mmカラムを使用。使用した移動相は、溶媒A(H2O/0.1%TFA)および溶媒B(ACN/0.1%TFA)の混合物であり、10分間で5%から100%の溶媒Bとした。その勾配後に、2分間かけて5%ACNに戻した。]
[0177] プロトンNMRスペクトラム
別段の断りがない限り、1H NMRスペクトラムはいずれも、バリアン(Varian)(Varian,Palo Alto,CA)シリーズ・マーキュリー(Mercury)300MHz装置もしくはブルカー(Bruker)(Bruker,Bilerica,MA)シリーズ400MHz装置で得た。そのように特性決定したら、全ての観察されたプロトンを、指定の適切な溶媒中でのテトラメチルシラン(TMS)その他の内部基準からの低磁場側の百万分率(ppm)値として報告する。]
[0178] 質量スペクトラム(MS)
別段の断りがない限り、原料、中間体および/または例示化合物についての全ての質量スペクトラムデータは、(M+H+)分子イオンを有する質量/電荷(m/z)として報告している。報告している分子イオンは、電気スプレイ検出法によって得たものである。当業者には明らかなように、臭素などの同位体原子を有する化合物は、検出される放射性同位体パターンに従って報告している。]
[0179] 下記の略称を用いる。]
[0180] ACN:アセトニトリル
TFA:トリフルオロ酢酸
TFAA:無水トリフルオロ酢酸
Ts:トシル
DTT:ジチオスレイトール
ATP:アデノシン5′−トリホスフェート
PIP2:ホスファチジルイノシトール・ビホスフェート
FBS:ウシ胎仔血清
Ac2O:無水酢酸
DMAP:ジメチルアミノピリジン
rtまたはRT:室温
LCMSまたはLC−MS:液体クロマトグラフィー質量分析
NMR:核磁気共鳴
aq:水系
Pyまたはpyr:ピリジン
TsCl:パラ−トルエンスルホニルクロライド
MS:質量スペクトラム
ESI:エレクトロスプレーイオン化
m/z:電荷で割った質量
TS:トルエンスルホニル
iPr2NEt:N−エチルジイソプロピルアミン
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
TMS:テトラメチルシラン
iPrOH:イソプロピルアルコール
PG:保護基
DCM:ジクロロメタン
DMSO:ジメチルスルホキシド
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
THF:テトラヒドロフラン
Et2O:ジエチルエーテル
EtOAc:酢酸エチル
MeOH:メチルアルコール
EtOH:エチルアルコール
MeCN:アセトニトリル
MeI:ヨードメタン
NMP:1−メチル−2−ピロリジノン
DCM:ジクロロメタン
TFA:トリフルオロ酢酸
Sat.:飽和
h:時間
min:分
mL:ミリリットル
g:グラム
mg:ミリグラム
HOAc:酢酸
conc:濃
DIEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
TEA:トリエチルアミン
ee:エナンチオマー過剰
DMEジメチルエーテル
MPLC:中圧液体クロマトグラフィー。]
[0181] 一般合成図式]
[0182] 概して本発明の化合物は、上記の図式Aに従って製造することができる。例えば、式aまたはeの化合物を、スズキカップリング法を用いて適切な基b、c、gまたはfとカップリングさせて、化合物dおよびhを形成することができる。スズキカップリングおよびそれの変法は、当業者には公知である。留意すべき点として、図式Aで用いられている可変要素は、本明細書で定義の通りである。]
[0183] イミダゾピリダジン類−合成例]
[0184] (実施例1)
N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0185] 段階1.6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルボニルクロライド]
[0186] 250mL丸底フラスコに、6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルボン酸(2.0g、10mmol、Maybridge,Cornwall,UK)およびCH2Cl2(40mL)を加えた。その混合物に、オキサリルクロライド(20mL、40mmol、2MのCH2Cl2中溶液)およびDMF(8.0μL、0.10mmol)を加えた。混合物を25℃で1.5時間攪拌した。トルエン(10mL)を加え、混合物を濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。]
[0187] 段階2.アジド(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)メタノン]
[0188] 段階1からの6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−カルボニルクロライド(2.2g、10mmol)のアセトン(40mL)中溶液に、アジ化ナトリウム(0.43g、6.6mmol、H2O 1.5mL中の溶液)を加えた。混合物を25℃で1時間攪拌し、NaHCO3水溶液に注ぎ入れた。固体沈澱を注意深い濾過によって回収した。フィルターケーキは乾燥させなかった(溶媒を含まない)。フィルターケーキをベンゼンで洗浄し(50mLで2回)、次に150mL丸底フラスコに移し入れた。残留水を共沸除去するため、その固体をベンゼン(75mL)に懸濁させ、濃縮して体積を1/3とした。次に再度、取得物をベンゼン(75mL)に懸濁させ、濃縮してほぼ乾固させて標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。]
[0189] 段階3.6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−アミン]
[0190] 100mL丸底フラスコに、段階2からのアジド(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)メタノン(2.3g、10mmol)およびDMF(40mL)を加えた。溶液を加熱して100℃とし、H2O(1.8mL、100mmol)を加えた。混合物を45分間攪拌し、次に放冷して室温とした。混合物を水(150mL)に注ぎ入れ、次に減圧下に濃縮した。固体残留物を1:2MeOH/CH2Cl2(900mL)に溶かし、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(1%から5%MeOH(2MのNH3中溶液)/CH2Cl2)による精製によって、標題化合物を黄色−緑色固体として得た(0.71g、収率42%)。MS(ESI陽イオン)m/z:169(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm7.69(d、J=9.2Hz、1H)、7.37(s、1H)、7.05(d、J=9.2Hz、1H)、5.74(広いs、2H)。]
[0191] 段階4.N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0192] 250mL丸底フラスコに、段階3からの6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−アミン(0.67g、4.0mmol)、CH2Cl2(60mL)、無水酢酸(0.45mL、4.8mmol)、ピリジン(0.49mL、6.0mmol)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(4.9mg、0.040mmol)を加えた。混合物を25℃で24時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、次にNaHCO3水溶液で希釈し、25%iPrOH/CHCl3で抽出した(100mLで3回)。合わせた抽出液をブライン(100mL)で洗浄し、脱水し(Na2SO4)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0%から4%MeOH(2MのNH3中溶液)/CH2Cl2)による精製によって、標題化合物を黄色固体として得た(0.62g、74%)。MS(ESI陽イオン)m/z:211(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δppm2.10(s、3H)、7.33(d、J=9.4Hz、1H)、8.06(d、J=9.4Hz、1H)、8.26(s、1H)、10.95(s、1H)。]
[0193] 別法として、(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドを下記の方法に従って製造することができる。]
[0194] 段階A.6−クロロ−ピリダジン−3−イルアミン]
[0195] 3,6−ジクロロピリダジン(85g、0.57mol、Aldrich,St.Louis,MO)をエタノール性アンモニア750mLに取り、密閉容器中125℃で8時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物を酢酸エチルから再結晶して標題化合物を得た(56g、75%)。1H NMR(DMSO−d6、300MHz):δ6.65(s、1H)、6.88(d、1H)、7.35(d、2H)。]
[0196] 段階B.N−(6−クロロピリダジン−3−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド]
[0197] 6−クロロ−ピリダジン−3−イルアミン(7g、54mmol)をピリジン(54mL)に取り、TsCl(11.34g、59mmol)を加えた。溶液を80から90℃で24時間加熱した。溶液を濃縮し、残留物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し(50mLで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)による精製によって、標題化合物を得た(4g、26%)。1H NMR(DMSO−d6、300MHz):δ2.4(s、3H)、7.4(d、3H)、7.54(d、1H)、7.8(m、3H)、12.5(br、1H)。]
[0198] 段階C.2−(3−クロロ−6−(トシルイミノ)ピリダジン−1(6H)−イル)アセトアミド]
[0199] N,N−ジイソプロピルエチルアミン(10.4mL、81mmol)を、アルゴン下でN−(6−クロロピリダジン−3−イル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(21g、74mmol)の脱水DMF(100mL)中懸濁液に加えた。得られた溶液に、2−ヨードアセトアミド(15g、81mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を加え、混合物を室温で24時間攪拌した。反応混合物を水で希釈し、沈澱固体を濾去して、標題化合物を得た(17g、68%)。1H NMR(DMSO−d6、300MHz):δ2.4(s、3H)、4.8(s、2H)、7.3(d、2H)、7.6−7.8(m、4H)、7.95(d、1H)。]
[0200] 段階D.N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド]
[0201] 2−(3−クロロ−6−(トシルイミノ)ピリダジン−1(6H)−イル)アセトアミド(80mg、0.23mmol)の脱水DCM(5mL)中溶液に、TFAA(0.8mL)を加え、溶液を3時間還流させた。溶液を濃縮し、残留物を酢酸エチルに取り、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して標題化合物を得た(60mg、61%)。1H NMR(CDCl3、300MHz):δ7.18(d、1H)、7.8(d、1H)、8.5(s、1H)、10.4(br、1H)。]
[0202] 段階E.6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−アミン]
[0203] N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(80mg、0.30mmol)のTHF:メタノール:水(それぞれ1mL)混合物中溶液に、無水炭酸カリウム(400mg、3mmol)を加えた。反応混合物を8時間還流した。冷却して室温とした後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。相を分離し、有機層をブラインで洗浄し(5mLで2回)、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮して、標題化合物を得た(45mg、90%)。1H NMR(DMSO−d6、300MHz):δ5.65(s、2H)、7.02(d、1H)、7.7(d、1H)。]
[0204] 段階F.N−(6−クロロ−イミダゾ[1、2−b]ピリダジン−2−イル)−アセトアミド]
[0205] 6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−アミン(18g、106.5mmol)のDCM(180mL)中溶液に、トリエチルアミン(10.8g、106.5mmol)、DMAP(1.32g、1.06mmol)および無水酢酸(6g、106.5mmol)をその順にて室温で加えた。反応混合物を室温で5時間攪拌し、沈澱を濾過し、メタノール50mLで洗浄して、標題化合物を得た(15g、66%)。1H NMR(DMSO−d6、300MHz):δ7.3(d、1H)、8.02(d、1H)、8.25(s、1H)。LCMS(M+1)211(99%)。]
[0206] 段階5.N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0207] 10mL丸底フラスコに、段階4からのN−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(0.060g、0.28mmol)、4−メチル−N−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ベンゼンスルホンアミド(0.19g、0.51mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、DMF(3.0mL)および炭酸ナトリウム水溶液(0.85mL、1.7mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、N2を充填し戻した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド(20mg、0.028mmol、Strem Chemical,Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、N2を充填し戻した。混合物を100℃で2時間攪拌し、次に放冷して室温とした。混合物を水(75mL)に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した(75mLで3回)。合わせた抽出液を水(50mLで2回)およびブライン(50mL)で洗浄し、脱水し(Na2SO4)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(1%から5%MeOH(2MのNH3中溶液)/CH2Cl2)による精製によって、標題化合物をオフホワイト固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:422(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm10.92(s、1H)、10.44(s、1H)、8.26(s、1H)、8.05(d、J=9.6Hz、1H)、7.77(t、J=1.8Hz、1H)、7.67−7.71(m、3H)、7.61(d、J=9.6Hz、1H)、7.40(t、J=7.9Hz、1H)、7.35(d、J=8.0Hz、2H)、7.19(dd、J=8.0Hz、1.4Hz、1H)、2.32(s、3H)、2.11(s、3H)。]
[0208] (実施例2)
N−(6−(3−(N,4−ジメチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0209] 丸底フラスコに、N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1段階5から)(0.027g、0.064mmol)、炭酸カリウム(0.013g、0.096mmol)、DMF(1.0mL)およびヨードメタン(0.0044mL、0.071mmol)を加えた。混合物を25℃で14時間攪拌し、次に水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた抽出液を水(50mL)で2回およびブライン(50mL)で洗浄し、脱水し(Na2SO4)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0%から3%MeOH(2MのNH3中溶液)/CH2Cl2)による精製によって、標題化合物を明黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:436(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm10.92(s、1H)、8.27(s、1H)、8.07(d、J=9.6Hz、1H)、7.97(d、J=8.4Hz、1H)、7.75(t、J=1.9Hz、1H)、7.70(d、J=9.6Hz、1H)、7.52(t、J=7.9Hz、1H)、7.39−7.47(m、4H)、7.23(dd、J=8.0Hz、1.4Hz、1H)、3.20(s、3H)、2.41(s、3H)、2.12(s、3H)。]
[0210] (実施例3)
N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0211] N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1段階4)(0.040g、0.19mmol)を2−フルオロピリジン−4−イルボロン酸(0.054g、0.38mmol、Synthonix,Wake Forest,NC)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:272(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δpp、11.00(s、1H)、8.43(d、J=5.3Hz、1H)、8.18(d、J=10.0Hz、1H)、8.05(t、J=1.6Hz、0.5H)、8.04(t、J=1.6Hz、0.5H)、7.96(d、J=9.4Hz、1H)、7.86(s、1H)、2.13(s、3H)。]
[0212] (実施例4)
N−(6−(2−(2−フルオロフェニルチオ)ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0213] 10mL丸底フラスコに、N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例3)(0.034g、0.13mmol)、DMF(2.0mL)、2−フルオロチオフェノール(0.045mL、0.42mmol、Aldrich,St.Louis,MO)および水素化ナトリウム(17mg、0.45mmol、60%鉱油中分散品、Aldrich,St.Louis,MO)を加えた。混合物を110℃で42時間攪拌した。混合物を水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した(30mLで3回)。合わせた抽出液を水(30mLで2回)およびブライン(30mL)で洗浄し、脱水し(Na2SO4)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0%から3.5%MeOH(2MのNH3中溶液)/CH2Cl2)による精製を行い、次に分取HPLC(フェノメネクス・シナージ(Phenomenex Synergi)4μMAX−RP150×21.2mm、15分間かけて2%から100%CH3CN/H2O、0.1%TFA)(Phenomenex,Torrance,CA)によるさらなる精製およびMeOH(2MのNH3中溶液)/CH2Cl2を用いるSCXカートリッジ(Radleys Discovery Technologies,Essex,UK)による単離物の溶離による遊離塩基への変換によって、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:380(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm10.99(s、1H)、8.53(d、J=5.0Hz、1H)、8.28(s、1H)、8.13(d、J=9.5Hz、1H)、7.82−7.84(m、3H)、7.71(t、J=7.3Hz、1H)、7.62(q、J=6.7Hz、1H)、7.43(t、J=8.8Hz、1H)、7.35(t、J=7.5Hz、1H)、2.11(s、3H)。]
[0214] (実施例5)
N−(6−(3−アミノフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0215] 化合物N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.071g、0.34mmol)を3−アミノベンゼンボロン酸(0.094g、0.60mmol、AlfaAesar,Avocado Organics,Ward Hill,MA)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:268(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm10.87(s、1H)、8.24(s、1H)、8.00(d、J=9.4Hz、1H)、7.62(d、J=9.4Hz、1H)、7.25(t、J=1.9Hz、1H)、7.12−7.19(m、2H)、6.69−6.71(m、1H)、5.30(s、2H)、2.11(s、3H)。]
[0216] (実施例6)
N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)]
[0217] 10mL丸底フラスコに、N−(6−(3−アミノフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例5)(0.032g、0.12mmol)、DMF(2.0mL)、ピリジン(0.015mL、0.180mmol)およびイソキノリン−5−スルホニルクロライド塩酸塩(0.0395g、0.150mmol、Toronto Research Chemicals,Ottawa,Ontario)を加えた。混合物を25℃で5時間攪拌し、次に減圧下に濃縮した。残留物を分取HPLC(フェノメネクス・シナージ4μMAX−RP150×21.2mm、15分間かけて2%から100%CH3CN/H2O、0.1%TFA)(Phenomenex,Torrance,CA)によって精製して、標題化合物を明黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:459(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm11.03(s、1H)、10.91(s、1H)、9.50(s、1H)、8.75(d、J=6.5Hz、1H)、8.58(d、J=6.0Hz、1H)、8.53(d、J=7.0Hz、1H)、8.45(d、J=8.0Hz、1H)、8.25(s、1H)、8.02(d、J=9.5Hz、1H)、7.84(t、J=7.8Hz、1H)、7.71(s、1H)、7.62(d、J=7.5Hz、1H)、7.56(d、J=9.5Hz、1H)、7.34(t、J=7.8Hz、1H)、7.16(d、J=8.0Hz、1H)、2.11(s、3H)。]
[0218] (実施例7)
N−(6−(3−(ナフタレン−1−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(TFA塩)]
[0219] 化合物N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例6)についての手順に従って、N−(6−(3−アミノフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例5)(0.032g、0.12mmol)を1−ナフタレンスルホニルクロライド(0.034g、0.15mmol、Aldrich,St.Louis,MO)と反応させて、標題化合物を白色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:458(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm10.92(s、1H)、10.91(s、1H)、8.77(d、J=8.6Hz、1H)、8.30(d、J=7.4Hz、1H)、8.21−8.24(m、2H)、8.07(d、J=8.0Hz、1H)、8.02(d、J=9.4Hz、1H)、7.74−7.78(m、1H)、7.62−7.70(m、3H)、7.58(d、J=7.8Hz、1H)、7.53(d、J=9.4Hz、1H)、7.32(t、J=7.9Hz、1H)、7.16(dd、J=8.0Hz、1.6Hz、1H)、2.11(s、3H)。]
[0220] (実施例8)
N−(6−(5−(メチルチオ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0221] N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.075g、0.36mmol)を5−(メチルチオ)ピリジン−3−イルボロン酸(0.11g、0.64mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)と反応させて、標題化合物を白色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:300(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm10.94(s、1H)、9.00(d、J=2.0Hz、1H)、8.60(d、J=2.2Hz、1H)、8.34(s、1H)、8.27(t、J=2.2Hz、1H)、8.12(d、J=9.4Hz、1H)、7.90(d、J=9.4Hz、1H)、2.64(s、3H)、2.12(s、3H)。]
[0222] (実施例9)
N−(6−(3−(メチルチオ)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0223] 化合物N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.075g、0.36mmol)を3−(メチルチオ)フェニルボロン酸(0.11g、0.64mmol、AlfaAesar,Ward Hill,MA)と反応させえ、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:299(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm10.91(s、1H)、8.30(s、1H)、8.06(d、J=9.6Hz、1H)、7.90(s、1H)、7.80−7.82(m、2H)、7.49(t、J=7.8Hz、1H)、7.40−7.42(m、1H)、2.57(s、3H)、2.11(s、3H)。]
[0224] (実施例10)
N−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0225] 化合物N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1)について記載の手順に従って、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.084g、0.40mmol)を5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イルボロン酸(0.14g、0.72mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)と反応させて、標題化合物を黄色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:332(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δppm10.97(s、1H)、9.56(d、J=2.2Hz、1H)、9.19(d、J=2.2Hz、1H)、8.89(t、J=2.2Hz、1H)、8.39(s、1H)、8.19(d、J=9.4Hz、1H)、8.00(d、J=9.4Hz、1H)、3.31(s、3H)、2.12(s、3H)。]
[0226] (実施例11)
N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0227] 丸底フラスコに、5−ブロモピリジン−3−アミン(0.80g、4.6mmol、Matrix Scientific,Columbia,SC)、エタノール(15mL)および4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(2.2g、12mmol、フルカ(Fluka)(Sigma−Aldrich)Buchs,Switzerland)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物をCH2Cl2および飽和NaHCO3で希釈し、次に溶液をCH2Cl2で抽出した(25mLで3回)。合わせた抽出液をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(10%から30%EtOAc/CH2Cl2)による精製によって、N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミドをオフホワイト結晶固体として得た(0.35g、収率23%)。MS(ESI陽イオン)m/z:333(M+1)。1H NMR(400MHz、MeOH−d4)δppm8.35(s、1H)、8.22(s、1H)、7.83−7.89(m、2H)、7.76−7.81(m、1H)、7.25−7.32(m、2H)。]
[0228] 25mL丸底フラスコに、N−(5−ブロモピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.15g、0.45mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.17g、0.68mmol)、酢酸カリウム(0.18g、1.8mmol)および1,4−ジオキサン(4.0mL)を加えた。混合物を注意深く排気し、N2を充填し戻した。この混合物に、ジクロロ[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(0.033g、0.045mmol、Strem Chemicals,Inc.,Newburyport,MA)を加えた。混合物を注意深く排気し、N2を充填し戻した。混合物を90℃で19時間攪拌し、次に放冷して室温とした。その溶液に、DMF(4.0mL)、N−(6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(実施例1、段階4)(0.075g、0.36mmol)およびNa2CO3水溶液(0.89mL、1.8mmol、2M)を加えた。混合物を注意深く排気し、N2を充填し戻した。その混合物に、トランス−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.025g、0.036mmol、Strem Chemical,Inc.,Newburyport,MA)を加えた。再度、混合物を注意深く排気し、N2を充填し戻した。混合物を90℃で2時間攪拌し、次に放冷して室温とした。溶液を水(100mL)に注ぎ入れ、25%iPrOH/CHCl3で抽出し(75mLで3回)、合わせた抽出液をブラインで洗浄し、脱水し(Na2SO4)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(2%から8%MeOH(2MのNH3)/CH2Cl2)による精製によって、標題化合物を黄褐色固体として得た。MS(ESI陽イオン)m/z:427(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ10.95(s、1H)、10.84(s、1H)、8.92(d、J=1.8Hz、1H)、8.41(d、J=2.5Hz、1H)、8.31(s、1H)、8.09−8.13(m、2H)、7.88−7.91(m、2H)、7.76(d、J=9.4Hz、1H)、7.42(d、J=8.8Hz、2H)、2.12(s、3H)。]
[0229] (実施例12)
N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
[0230] 段階1.N−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド]
[0231] 50mL丸底フラスコに、を加え3−アミノ−5−ブロモ−2−クロロピリジン(0.50g、2.4mmol、Asymchem,Morrisville,NC)、ピリジン(10mL、120mmol)および4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(2.0g、10mmol、Fluka,Buchs,Switzerland)。混合物を25℃で攪拌した。18時間後、混合物を減圧下に濃縮した。その残留物に、メタノール(10mL)、1,4−ジオキサン(10mL)および炭酸カリウム(3.4g、25mmol)を加えた。混合物を60℃で攪拌した。16時間後、混合物を水(100mL)に注ぎ入れ、pHを1N HClによって約7に調節した。溶液をEtOAcで抽出し(75mLで3回)、合わせた抽出液を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、次に脱水し(Na2SO4)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(2.0%から30%EtOAc/ヘキサン)による精製によって、標題化合物を白色固体として得た(0.53g、収率58%)。MS(ESI陽イオン)m/z:367(M+1)。1H NMR(400MHz、DMSO−4)δppm10.63(brs、1H)、8.42(d、J=2.3Hz、1H)、7.94(d、J=2.3Hz、1H)、7.77−7.84(m、2H)、7.40−7.47(m、2H)。]
[0232] 段階2.N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド]
权利要求:

請求項1
下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩。[式中、Qは、−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−S(=O)2NR1R1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1であり;各R1は独立に、水素、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;Lは、であり;X1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立に、CR、CR2またはNであり、ただしX1、X2、X3、X4およびX5のうちの3個以下がNであり、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1個がCR2であり;X6、X7、X8およびX9はそれぞれ独立に、CR、CR2、N、OまたはSであり、ただしX6、X7、X8およびX9のうちの3個以下がN、OまたはSであり、X6、X7、X8およびX9のうちの1個がCR2であり;各R2は独立に、ハロゲン、−SR1、−OR1−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−NR1S(=O)2NR1R1、であり;各nは独立に2から5であり;各mは独立に0から6であり;A1、A2、A3およびA5はそれぞれ独立に、CRまたはNであり;A4およびA6はそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちの3個以下がNであり;各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、−OC1−C8アルキル、−O(置換されているC1−C8アルキル);C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。]
請求項2
下記式Iの化合物または該化合物の製薬上許容される塩。[式中、Qは、−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−S(=O)2NR1R1、−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1であり、NR1R1がある場合、それのR1R1はそれらが結合している窒素原子と一体となってC3−C8複素環アルキル環を形成していても良く;各R1は独立に、水素、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールであり;Lは、であり;X1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立に、CR、CR2またはNであり、ただしX1、X2、X3、X4およびX5のうちの3個以下がNであり、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1個がCR2であり;X6、X7、X8およびX9はそれぞれ独立に、CR、CR2、N、OまたはSであり、ただしX6、X7、X8およびX9のうちの3個以下がN、OまたはSであり、X6、X7、X8およびX9のうちの1個がCR2であり;各R2は独立に、ハロゲン、−SR1、−OR1−S(=O)2R1、−NR1[S(=O)2R1]、−NR1S(=O)2NR1R1(NR1R1がある場合、それのR1R1はそれらが結合している窒素原子と一体となってC3−C8複素環アルキル環を形成していても良い。)、であり;各nは独立に2から5であり;各mは独立に0から6であり;A1、A2およびA3はそれぞれ独立に、CRまたはNであり;A5は、CR、NまたはNRであり;A4およびA6はそれぞれ独立に、CまたはNであり、ただし、A1、A2、A3、A4、A5およびA6のうちの3個以下がNまたはNRであり;各Rは独立に、ハロゲン、水素、シアノ、C1−C8アルキル、置換されているC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、置換されているC2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、置換されているC2−C8アルキニル、−OC1−C8アルキル、−O(置換されているC1−C8アルキル);C3−C8シクロアルキル、置換されているC3−C8シクロアルキル、複素環アルキル、置換されている複素環アルキル、アリール、置換されているアリール、ヘテロアリールまたは置換されているヘテロアリールである。]
請求項3
A1およびA4がNであり;A2、A3およびA5がCRであり;A6がCである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項4
A1、A2、A3およびA5がCRであり;A4がNであり;A6がCである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項5
A1およびA4がNであり;A2、A3およびA5がCRであり;A6がCであり;Qが−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項6
A1、A2、A3およびA5がCRであり;A4がNであり;A6がCであり;Qが−NR1R1、−NR1C(=O)R1、−NR1[S(=O)2R1]、−C(=O)NR1R1、−C(=O)R1、−C(=O)OR1、−NR1C(=O)NR1R1、−NR1C(=O)OR1または−NR1S(=O)2NR1R1である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項7
Qが−NR1C(=O)R1である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項8
Qが−NHC(=O)CH3である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項9
Qが−NHC(=O)CH3であり;A1およびA4がNであり;A2、A3およびA5がCHであり;A6がCである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項10
Qが−NHC(=O)CH3であり;A1、A2、A3およびA5がCHであり;A4がNであり;A6がCである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項11
Lが、であり;X4がNであり;X1、X3およびX5がCRであり;X2がCR2である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項12
Lが、であり;X1、X3、X4およびX5がCRであり;X2がCR2である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項13
Lが、であり;X1、X3、X4およびX5がCHであり;X2がCR2である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項14
Lが、であり;X1およびX3がNであり;X4およびX5がCRであり;X2がCR2である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項15
A1およびA4がNであり;A2、A3およびA5がCHであり;A6がCであり;Lが、であり;X4がNであり;X1、X3およびX5がCHであり;X2がCR2であり;Qが−NHC(=O)CH3であり;R2が−S(=O)2R1または−NR1[S(=O)2R1]である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項16
A1およびA4がNであり;A2、A3およびA5がCHであり;A6がCであり;Lが、であり;X1、X3、X4およびX5がCHであり;X2がCR2であり;Qが−NHC(=O)CH3であり;R2が−S(=O)2R1または−NR[S(=O)2R1]である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項17
A4がNであり;A1、A2、A3およびA5がCHであり;A6がCであり;Lが、であり;X4がNであり;X1、X3およびX5がCHであり;X2がCR2であり;Qが−NHC(=O)CH3であり;R2が−S(=O)2R1または−NR1[S(=O)2R1]である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項18
A4がNであり;A1、A2、A3およびA5がCHであり;A6がCであり;Lが、であり;X1、X3、X4およびX5がCHであり;X2がCR2であり;Qが−NHC(=O)CH3であり;R2が−S(=O)2R1または−NR1[S(=O)2R1]である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項19
Lが、であり;X2がCR2である請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項20
A1、A2およびA3がCRであり;A4およびA6がCであり;A5がNRである請求項1もしくは2に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項21
Qが−NR1C(=O)R1である請求項20に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
請求項22
下記化合物:N−(6−(3−(4−メチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(3−(N,4−ジメチルフェニルスルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(2−フルオロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(2−(2−フルオロフェニルチオ)ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(3−(イソキノリン−5−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(3−(ナフタレン−1−スルホンアミド)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(メチルチオ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(3−(メチルチオ)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(2−(4−メトキシ−N−メチルフェニルスルホンアミド)ピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;N−(5−(6−フェニル−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−b]ピリダジン−3−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド;もしくはN−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドまたは該化合物の製薬上許容される塩。
請求項23
下記化合物:N−(6−(5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;1−(6−(6−クロロ−4−イソプロポキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;N−(6−(5−(イソプロピルアミノ)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(ジメチルアミノ)−6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;1−(6−(6−クロロ−5−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;1−(6−(4−イソプロポキシ−6−メトキシピリジン−3−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;1−(6−(6−シアノ−5−イソプロポキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−3−(2−(ピペリジン−1−イル)エチル)尿素;N−(6−(6−クロロ−.5−(4−(トリフルオロメチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−シアノピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−クロロピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくはN−(6−(5−(4−tert−ブチルフェニルスルホンアミド)−6−エチニルピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミドまたは該化合物の製薬上許容される塩。
請求項24
下記化合物:N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(5,6−ジメトキシピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−ヨードイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(5−(2−アミノ−3−(3−フルオロフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(4−フルオロ−3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;5−(2−アミノ−6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−2−フルオロ安息香酸;N−(6−(6−クロロ−5−(メチルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミド;N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;N−(5−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;N−(5−(2−アミノ−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−1−(ピリジン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)アセトアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−6−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(5−(2−アミノイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(異性体の混合物);N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー1);N−(6−(6−クロロ−5−(4−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド(エナンチオマー2);N−(6−(6−クロロ−5−(2−クロロ−4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(モルホリン−4−スルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(4−メチルフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(3,4−ジメトキシフェニル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(5−(2−アミノ−3−(2−メチルピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(3−(ジフルオロメトキシ)フェニルスルホンアミド)ピリジン−3−イル)−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;N−(5−(2−アミノ−3−(ピリジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;N−(5−(2−アミノ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イル)−2−クロロピリジン−3−イル)−3−(ジフルオロメトキシ)ベンゼンスルホンアミド;N−(6−(6−クロロ−5−(4−フルオロフェニルスルホンアミド)ピリダジン−3−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)アセトアミド;もしくはN−(6−(2−クロロピリミジン−4−イル)H−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)アセトアミドまたは該化合物の製薬上許容される塩。
請求項25
請求項1、2、22、23または24に記載の化合物;およびB)製薬上許容される賦形剤を含む医薬組成物。
請求項26
処置を必要とする患者に対して、治療上有効量の請求項1、2、22、23または24に記載の化合物を投与する段階を有する、メラノーマ、卵巣癌、子宮頸癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、子宮体癌、膵臓癌、肺癌、胃癌、膠芽細胞腫、肝臓癌、前立腺癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性(lyelogenous)白血病または甲状腺癌の治療方法。
請求項27
別の医薬活性化合物を患者に投与し、その化合物が抗悪性腫瘍薬;血管新生阻害剤;化学療法薬およびペプチド系癌治療薬からなる群から選択される請求項26に記載の方法。
請求項28
前記別の医薬活性化合物が抗悪性腫瘍薬であり、該抗悪性腫瘍薬が抗生物質型薬剤;アルキル化剤;代謝拮抗薬;ホルモン剤;免疫薬;インターフェロン型薬剤;およびキナーゼ阻害薬からなる群から選択される請求項27に記載の方法。
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